EUのメリット、デメリットとは? イギリス離脱のメリットはあるのか?

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 最近イギリスのロンドンでは不幸な事件が続出している。

イギリスは比較的安全な国と思っていたが、テロが2件連続で起きるともはやいつテロが起こるか不安になる。

先日は不幸なことに大火災が起こってしまった。原因はともかく消火設備が不備だったのだろう。スプリンクラーないみたいだし。

この事故はあまりにもひどくて人災である。オーナーの責任が問われるだろう。

http://www.sankei.com/world/news/170618/wor1706180007-n1.html

出典元:産経新聞

このところイギリスは負の連鎖が続いており、早く断ち切ってほしいと思うばかりだ。

そのイギリスで去年世間でも大ニュースとなったイギリスのユーロ離脱が約1年たったが、現在離脱交渉をしているが

そもそもEUとはどんな仕組みか?調べてみた.

 EUとは?

EUとは欧州連合(European Union)の頭文字であり、ナチスドイツの侵攻による悲惨な第2次世界大戦の反省より超国家的組織により、2度と同じ失敗を繰り返さないという思いで、ヨーロッパの加盟国が経済、外交、司法等協力することで結束する事を理念としている。

前身として色々組織改編があったが、1973年発足の欧州経済協力体がベースで当初6か国(当時西ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ)が加盟。

課題として各国間の単一市場構想が持ち上がり、この課題を克服するために域内における人、商品、サービスの移動の自由を図るべく、1985年にシェンゲン協定が調印された。

つまり加盟国間の国境という障壁を除去していく為の協定で、この協定後加盟国が増えていく。

1999年には欧州通貨であるユーロが統一通貨として決済開始。(19か国が現在ユーロを決済通貨としている)

2013年7月にクロアチアが加盟したことにより以下の28か国が欧州連合に加わっていたがイギリスが離脱を表明しているため、

離脱が手続きが完了後は27か国になる。(現在意イギリスは離脱交渉中)

 

出典元:wikipedia

 

EUのメリット

EU加盟のメリットは以下の通り

(1)シェンゲン協定加盟国(EU28か国のうち22か国)は旅券(パスポート)検査などの出入国審査(域内国境管理)が廃止されており、パスポートが不要。

だから日本人でもシェンゲン圏を90日以内の短期間だけ旅行などで滞在する場合は、シェンゲン共通ビザ政策が適用され、ビザが免除される(ただし、パスポートの残存期間がシェンゲン圏出域予定日から3カ月以上あることが条件)。

従って最初と最後のみ出入国検査を受けるが、後はパスポート不要である。

 

出典元:EUMAG(駐日欧州連合代表部の公式ウェブマガジン)

注意点としてイギリスは、シェンゲン協定適用外の為荷物検査あり。

 

(2)関税がかからない

自由に物品の貿易にするために、EU加盟国は関税同盟、自由貿易協定などに基づく関税制度を制定。

EU域内は関税が無税となるため、域内の貿易を活発化。

 

(3)共通通貨ユーロ導入で通貨価値の向上、ユーロ圏の両替の手間が省ける

1999年には欧州通貨であるゆユーロが決裁通貨として発行されたことで、ユーロ圏内では両替の必要がなくなる

青:  ユーロ圏

緑: 欧州連合条約でユーロ移行義務がある欧州連合加盟国

茶:ユーロ導入義務がない欧州連合加盟国
 
(4)アメリカと並ぶ外交,経済圏の形成
 
経済規模、外交面でアメリカ等の大国に対等に対話の土台に乗ることができる。
 

EUのデメリット

 
(1)移民問題
 
2015年以来、中東やアフリカそしてい内戦状態のシリアなどから流入する移民・難民が爆発的に増加し、難民危機に陥っている。
 
また域内の出入りが自由なため、イスラム国のテロリストが容易に侵入できる為、テロがヨーロッパ各地で頻発する事態が起こってしまった。
 
(2)地域間経済格差の拡大
 
通貨の統一による為替の固定により、ギリシャのような大量の借金を抱える赤字国とドイツのような黒字国と経済格差が広がっている。
 
従って経済格差が広がると、黒字国の国民の不満が広がる。
 
(3)加盟国内での言語、文化の違い
 
加盟国の中でも様々な言語と文化の違いがある為、統一見解に持っていくことが非常に労力がかかる
 
 
 

イギリスEU離脱のメリット

イギリスはEU加盟国のくせにユーロを使用せずに自国通貨ポンドのままだし、シュエンゲン条約適用外だという事で、EUの中でも浮いた存在であることが分かる。
 
ただ貿易関係で関税が非課税であることや、EU圏での大国との対等な力発言力をというメリットもあり加盟していたわけだが、EU内での経済格差による移民等の安い労働力の流入、それによる国内での高い失業率が問題となり国民の不満がピークに達した。
 
 そこで当時のキャメロン首相は国民投票を約束せざるを得ない状況で投票結果、EU離脱という道を選ぶことになった。ただしまだ離脱は正
式に決定はしておらず、現在減速2年間を目安にEUと離脱交渉をしている最中である。
 
  さては今回離脱が成立することで、イギリスは以下のメリットが考えられる。
 
(1)移民政策で流入制限等対策がとれる
 
  EUの自由な国境間の出入りから一歩外れることで国境側で移民流入制限をかけることができ、安い労働力の流入を防げる
 
(2)自国への主導権を回復
 
  EUの経済格差があるき国へわざわざお金を回すことなく、またEUへの分担金等を自国の政策に回すことができる。そのことで自国の主導権を回復することができる。
 
もともとイギリス連邦として世界各地の国々で植民地支配をした大国なのでプライドが高い。そのプライドの高さも離脱につながったと考えられる
 
 

イギリスEU離脱のデメリット

勿論ヨーロッパで結束している一大組織を離脱するデメリットも考えられる

(1)EU離脱による世界からの信用力低下、自国通貨ポンドの下落

首都ロンドンは世界中から金融の街として認知度が高いため、離脱による自国通貨ポンド安、それによる世界的な信用度の低下が懸念される

(2)EU加盟国との貿易交渉で関税がかかる

EU離脱により加盟国内の無課税というメリットがなくなるので、貿易交渉がを個別で実施する必要がある

 

 

日本企業への影響 

離脱の交渉次第によっては関税がかかるため、メーカーや金融機関は対策が求められる。特にイギリスで自動車の生産台数の約半数が日系メーカーでEUへの輸出割合も高いため、離脱交渉次第で対応に追われることになる。まさしくとばっちりを受けた形となる。

現在イギリスとEUの交渉は始まったばかりだが、意外とEUが強気でイギリスが弱気となっている。やはりイギリスでも国民投票で離脱という想定外の結果になっただけに、いざ離脱となると腰が引けている感じがする。

逆に離脱されたEU側は、今回のイギリスの勝手な行動に正直激怒しているから、今後も交渉としてはイギリスは不利な状況が予測される。

果たしてイギリスはどうなっていくのか、世界経済はどう動いているのか?激動する世界経済をこれからも注視していきたい

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    • やまやま
    • 2019年 1月17日

    記事拝見しました。
    すごく分かりやすく、ようやく全体像がつかめました。
    ありがとうございました!

      • yasukun
      • 2019年 2月9日

      やまやま様
      ありがとうございます。
      イギリス国民は安易な投票で後戻りできない大失敗したなと今のイギリスの混乱ぶり見ると思いますね。

    • モヒカン
    • 2019年 2月19日

    とても簡潔でわかりやすく私の中で整理が出来ました。大手の記者の方々もダラダラ書かずにこのように書いてくれれば小中高生も関心が持て、有益な知識になっていくのに。と、思ってしまいました。ありがとうございました。

      • yasukun
      • 2019年 2月20日

      モヒカンさん、ありがとうございます。そういって頂くと嬉しいです。イギリスの今の混乱ぶりを見ると離脱表明は大失敗と私は考えてます。

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自己紹介

日中はサラリーマンとして仕事しながら兼業投資家として株式投資を主体として億り人を目指します